日本国内の最高気温記録を塗り替えてきた群馬県伊勢崎市。その極端な高温を語る上で欠かせないのが、気象庁が設置するアメダス伊勢崎の観測データと、上州名物の地形的要因です。越後山脈を越えて吹き下ろす乾燥した強風、いわゆるフェーン現象が吹き荒れる日、空気は断熱圧縮によって異常な熱を帯びます。
熱風が吹き抜ける午後、市内の温度計は瞬く間に40度に迫る勢いを見せます。照り返しの強い幹線道路沿いでは、体感温度が実際の数値を遥かに上回る45度近くに達することも珍しくありません。熱波は単なる不快感にとどまらず、都市インフラや農作物の生育にも目に見える爪痕を残しています。