アニメーション制作を担当したのは、現在も業界の第一線で活躍を続ける名門スタジオ・J.C.STAFFだ。当時の日本のアニメーション産業は、テレビ放送の規制に縛られないOVA市場において最も過激でリッチな表現を競い合っていた。本作にもその贅沢な実験精神が色濃く注ぎ込まれている。
特筆すべきは、メカニック作画とアクションシーンの異常な密度だ。カスタムされたカワサキ・ゼファーやZIIが湘南の海岸線を疾走するカットでは、タイヤのグリップ感やエンジンの振動までがアニメートされている。夜のヘッドライトに照らされる砂浜、煙草の煙が漂う路地裏の空気感など、セル画時代の職人技が随所に光る。
CGでは決して再現できない手描きの歪みや筆圧の強さが、ヤンキーたちの剥き出しのパトスと奇跡的な調和を見せている。