文部科学省が実施した教員勤務実態調査のデータは、現場の苛烈な日常を如実に物語っている。過労死ラインとされる月80時間を超える時間外労働が慢性化する中、世代ごとに抱える悩みと給与のギャップは深刻だ。
20代の若手教員は、授業準備や学級経営のノウハウが浅い中で多忙を極めながらも、基本給の低さと重い労働負担に喘いでいる。30代から40代の中堅層になると、主幹教諭や主任などの重責がのしかかり、管理業務と現場支援の板挟みになりながら多忙を極めるが、地域手当や給与階層の上がり幅には上限が見え始める。ベテラン層になれば年収800万円近くに達することもあるが、「命を削って得た給料だ」と振り返る声は絶えない。