ネット掲示板やSNSで最も熱心に語られるのが金正恩影武者説です。「耳の形が変わった」「前歯の隙間が違う」「急激に痩せたり太ったりするのは別人が演じているからだ」といった画像比較がたびたびバズを生んできました。しかし、情報機関や法医学の専門家による画像・生体認証解析の見解は一貫しています。
韓国国情院は国会情報委員会への報告において、高解像度の顔認証システムや耳介軟骨の立体計測データを提示し、「影武者説には医学的・科学的根拠がない」と公式に否定しています。体重の急激な増減は、極度のストレスによる過食とリバウンド、あるいは生活習慣病治療のための減量プログラムによるものです。
また、2026年4月に世界中を駆け巡った金正恩重体説の真相についても冷静な検証が必要です。この時は祖父である金日成主席の生誕記念日(太陽節)の行事を欠席したことで、「心臓ステント手術に失敗して脳死状態になった」「植物人間になった」との怪情報が拡散しました。しかし数週間後、金正恩氏は順川の肥料工場竣工式に自らの足で出席し、噂を一蹴しました。動静空白の真因は、当時猛威を振るっていた新型コロナウイルス感染への警戒と、足首や心血管系の定期的な軽度処置であったことが判明しています。ネット上の憶測は、北朝鮮の「情報が閉ざされている」という構造そのものを養分にして肥大化する傾向があります。