テキストを入力する際、「五月蠅い」と「五月蝿い」の2種類の表記候補が出てきて迷ったことはないでしょうか。結論から言えば、どちらの表記を用いても間違いではありません。
違いは漢字の字形にあります。「蠅」は伝統的な旧字体(正字)であり、「蝿」はその画数を減らした新字体(略字)です。新聞や公用文の漢字制限(常用漢字表)には含まれていない表外字であるため、どちらを使っても意味や読みに違いは生じません。
文芸作品や重厚な雰囲気を演出したい場面では旧字体の「五月蠅い」、ウェブ上の見やすさや入力の簡便さを優先する現代の実務文章では「五月蝿い」が多く見受けられます。