長崎平和公園の象徴である平和祈念像は、実物を前にするとその巨大さに圧倒されます。青銅製(ブロンズ)の像自体の高さは約9.7メートル、台座を含めた総高は約13.6メートルに達し、総重量は約30トンを誇ります。
像が完成したのは被爆から10年の節目となる1955年(昭和30年)8月。当時の金額で約3,000万円という莫大な建立費用は、行政の資金だけでなく、国内外から寄せられた平和を願う募金によって賄われました。
1945年8月9日午前11時2分、プルトニウム型原子爆弾「ファットマン」が長崎市浦上上空で炸裂し、街は一瞬にして焦土と化しました。被爆の悲劇から立ち上がる長崎市民にとって、この像の建立は単なる慰霊にとどまらず、永遠の平和を世界へ誓う復興の金字塔となったのです。