航空会社が公式サイトやアプリで「台風による運航への影響が予測される空港」をリストアップした瞬間、旅客の手元には最強のカードが渡される。これが「特別対応(手数料無料での変更・払い戻し)」の適用だ。
勘違いしている人が多いが、この特例措置を利用するために「搭乗便が実際に欠航するまで待つ」必要は一切ない。対象空港や対象便に指定された時点で、たとえ予約していたチケットが「変更不可・返金不可の最安運賃」であったとしても、追加料金なしで前後の日付や同区間の別便へ振替、あるいは全額払い戻しが可能になる。ここでの行動の速さが、旅の成否を分ける。
賢い旅行者は、気象庁の台風進路予想円に目的地が入り、航空会社が特別対応を発表したその数分後には変更手続を済ませている。台風が直撃する当日の便から、前日の午前中や台風が通過した翌々日への振替をいち早く完了させるためだ。欠航が確定してからアプリを開いても、すでに代替便のシートはすべて埋まっている。