この事態に対し、ハリウッドの伝統的なメガスタジオも静観を決め込むわけにはいかなくなっている。ワーナー・ブラザースやソニー・ピクチャーズといった大手映画会社は、権利保護とバズ効果の狭間で極めて繊細な舵取りを迫られているのが現状だ。
従来の映画宣伝といえば、数ヶ月前から段階的に予告編を公開していく手法が定石だった。しかし、スマホ画面の一瞬で視聴者の心を奪うショートコンテンツの破壊力を前に、スタジオ側の戦略は大きな転換期を迎えている。あえて流出を装って話題を作り出す「リーク型プロモーション」へのシフトなのか、それとも厳重なセキュリティを破られた痛恨の失態なのか。スタジオ幹部たちの緊迫したやり取りが聞こえてきそうな状況だ。