世界巨大It企業の失敗と逆転劇:「失敗は成功のもと」を独占分析

世界巨大It企業の失敗と逆転劇:「失敗は成功のもと」を独占分析

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エンターテインメントの視聴体験を根底から変えたストリーミングサービスも、絶体絶命の判断ミスを経験している。Netflixは2011年、DVD宅配事業と動画配信事業を分割し、新サービス「Qwikster」を立ち上げると発表した。この急激な改定と実質的な値上げはユーザーの猛反発を招き、わずか数ヶ月で80万人以上の会員が離脱。株価は暴落した。創業者リード・ヘイスティングスは真摯に謝罪し、即座に計画を撤回した。顧客の声を軽視した慢心を猛省した同社は、自社オリジナルコンテンツの制作へと舵を切り、現在の世界的覇権を築く原動力へと転換させた。

Amazonもまた、ハードウェア事業で手痛い敗北を味わっている。2014年に鳴り物入りで投入したスマートフォン「Fire Phone」は、市場でほぼ無視され、約1億7000万ドルの在庫評価損を計上した。しかし、CEOジェフ・ベゾスはこの失敗を責めるどころか、失敗の規模を拡大することこそが革新の証だと明言。この敗戦で得た音声認識技術と顧客データの知見は、スマートスピーカー「Echo」やAI技術へと移植された。さらに、会員基盤のエンゲージメントを強固にするAmazon Prime Videoの世界的コンテンツ展開へとつながり、エコシステム全体の価値を高める結果となった。

山本 拓海
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山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。