文学賞の快挙に沸く一方で、韓国メディアが毎年秋になるたびに突きつけるのが、「なぜ自然科学部門(物理学・化学・生理学・医学)の受賞者が未だに現れないのか」という問いだ。隣国である日本が20人以上の科学系ノーベル賞受賞者を輩出している事実を引き合いに出す報道は、もはや秋の風物詩とも言える。
主要紙のコラムは、政府の科学技術予算の使途や、大学における評価制度のあり方に厳しいメスを入れている。ノーベル賞は一朝一夕には生まれない。その単純な事実が、皮肉にも文学賞の受賞によって、より鮮明に浮き彫りになった形だ。