SNSの短文投稿やショート動画が主流となった現代において、わずか31文字で感情を爆発させる和歌は、究極の「タイパ(タイムパフォーマンス)」コンテンツとして若者の間で再評価されている。特にZ世代の間では、百人一首を現代風の恋愛ソングやエモいポエムとして解釈するムーブメントが広がっている。
「エモすぎる」。スマホ画面に映し出される定家の選んだ言葉たちは、千年前も今も変わらない人間の葛藤、孤独、そして狂おしいほどの恋心をダイレクトに伝える。言葉を極限まで削ぎ落とす技術において、定家は現代のトップクリエイターをも凌駕するセンスを持っていたと言える。