十六八重表菊の使用禁止は嘘か真実か?勝手に使うと違法になる境界線

十六八重表菊の使用禁止は嘘か真実か?勝手に使うと違法になる境界線

十六八重表菊の使用禁止は嘘か真実か?勝手に使うと違法になる境界線とは一体何なのか? 背景や要点を簡潔に解説します。

私たちが日常で目にする最も身近な菊花紋といえば、日本国旅券(パスポート)の表紙です。一見すると皇室の紋章と同じように見えますが、実はパスポートに描かれているのは「十六一重表菊(じゅうろくいちじゅうおもてぎく)」であり、皇室の「十六八重表菊」とは明確にデザインが異なります。

最大の違いは花弁の重なり構造です。皇室の十六八重表菊は、16枚の表花弁の隙間から裏側の花弁が覗く「二重(八重)」の立体的な構造をしています。対してパスポートの紋章は、花弁の重なりがない単層の「一重」構造です。

この違いが生じた理由は、1926年(大正15年)に旅券のデザインが刷新された際、皇室の最高位の御紋号である十六八重表菊そのものを一般の公的書類に使用することを遠慮・配慮したためとされています。国旗に準ずる国の象徴として菊の意匠を採用しつつも、皇室専用の尊厳ある紋章とは一線を画すため、あえて一重の花弁が選ばれたという歴史的経緯が存在します。

小林 直樹
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小林 直樹

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