マンザニロは樹高が一般的なオリーブの中でも比較的低く抑えやすく、適切な剪定を行えば成長速度をコントロールしながら1.5〜2メートル前後のコンパクトな樹高で維持できます。そのため、庭のシンボルツリーはもちろん、ベランダでの鉢植え栽培にも極めて適しています。
鉢植えで育てる場合は、根詰まりを防ぐために2〜3年に一度の植え替えが必須です。オリーブは過湿を嫌うため、水はけの良い用土(赤玉土、腐葉土、川砂をブレンドしたものや市販のオリーブ専用培養土)を選び、アルカリ性を好む性質に合わせて元肥とともに有機石灰や苦土石灰を少量混ぜ込んでおくのが元気に育てるポイントです。
剪定の適期は、樹木が休眠から目覚める直前の「2月中旬から3月下旬」です。この時期を逃すと、春の芽吹きに悪影響を及ぼします。
剪定の手順としては、以下のポイントを意識して行います。
- 不要枝の整理:株元から生えるひこばえ、内側に向かって伸びる内向枝、交差して日光を遮る枝を根元から切り落とす。
- 透かし剪定:開帳型のマンザニロは内側の枝が混み合いやすいため、樹冠の内側までしっかりと日光と風が通るように枝を間引く。
- 花芽の保護:今年実をつけさせたい「前年伸びた充実した枝」は先端を切り詰めず、そのまま残す。
日当たりと風通しを確保することは、後述する病害虫の予防にも直結する極めて重要な作業です。