そもそも、なぜ瞬間接着剤はパッケージ内で固まってしまうのか。その原因は主成分であるシアノアクリレートの化学的特性にある。
シアノアクリレートは、空気中や接着面に存在するごく微量な水分(水分子)と接触することで劇的な硬化反応を起こす。つまり、液体自体が乾いて固まっているのではなく、湿気を吸うことでポリマー(高分子化)へ変化しているのだ。
容器のフタをどれだけキツく締めていても、わずかな隙間から侵入する湿気や、使用時に吸い込んだ外気が固化の引き金になる。特に日本の梅雨時期や夏の高温多湿な環境は、接着剤にとって極めて過酷な条件と言える。