涅マユリの卍解「金色疋殺地蔵」の真価は、破壊力そのものよりも「確実な死」をもたらす生物兵器としての毒性にある。召喚された巨体は周囲数百メートルにわたり、マユリ自身の血液から精製された致死性の高い毒霧を撒き散らす。この毒は吸入はもちろん、皮膚呼吸によっても体内に侵入し、対象の神経細胞を内側から破壊する仕組みだ。
さらに見逃せないのが、マユリが施した独自の「改造裏設定」である。通常の死神にとって卍解の破壊は不可逆的な損壊を意味するが、マユリは自らの手で卍解を解体・再構築する技術を確立した唯一の存在だ。万が一、自らの卍解が暴走して己に向かって刃を向けた場合、即座に自爆する安全装置まで組み込まれている。冷徹な科学者としての計算が、その気味の悪い造形の裏に張り巡らされているのだ。