孵化予定日である17日目が近づくと、いよいよ最終段階に入る。15日目を迎えたら転卵を完全にストップし、卵を安定した床面に静置する。この時期に転卵を続けてしまうと、雛が自力で殻を破るための姿勢を作れなくなってしまうためだ。
殻の内側から「ピヨピヨ」と小さな鳴き声が聞こえ、表面に微小なヒビ(ピッピング)が入れば誕生は目前である。雛が自力で回転しながら殻を環状に切り開くプロセスには数時間から半日以上かかることもある。心配になって手を貸したくなるが、無理に外殻を剥がすと未吸収の卵黄や血管から出血し、死に至る危険があるため、静かに見守ることが最善の支援となる。