ユニットの顔が変わる。それはどんなグループにとっても存続をかけた巨大なギャンブルだ。特に初代ボーカルが築き上げた独特の世界観が強烈であればあるほど、後任にかかる負荷は想像を絶するものになる。しかし、彼女はその重圧を真っ正面から受け止めたうえで、自分自身の色彩で塗り替えてみせた。
彼女の強みは、自身のスタイルに対する揺るぎない確信にある。「自分らしさ」を叫ぶアーティストは多いが、彼女の場合は言葉以上にその佇まいそのものが雄弁だ。誰かの模倣ではなく、自分自身が美しいと思うものを全身で表現する姿勢が、デビュー当初の懐疑的な声を瞬く間に歓声へと変えていった。