スマートフォンを開けば、制服の着こなし動画がタイムラインを埋め尽くしている。特にTikTokやYouTubeのショート動画では、反転カメラを活用した「鏡越し目線の結び方解説」が大ヒットを記録。画一的だった学生服の着こなしは、いまや個性を表現するセルフブランディングの一環として楽しまれている。
ミリ単位のノットの大きさや、結び目の下から覗く大剣の角度にこだわる若者が激増した背景には、動画で手軽にプロの技を学習できる環境が整ったことが大きい。「登校前の30秒でマネできる」と題した動画が何百万回も再生される光景は、現代のリアルな高校生ライフを象徴している。単に校則を守るためだけの作業から、毎朝の自分をプロデュースする儀式へと意識が変化しているのだ。