育成の現場をアップデートするには、個人の情熱だけでなく組織との協調が不可欠となる。大久保は日本サッカー協会(JFA)の指導者研修やタレント発掘事業とも積極的に意見を交わし、現場の課題を浮き彫りにしてきた。
現代のプロスポーツ産業において、ユース年代の育成環境への投資はクラブや代表チームの命運を左右する。戦術理解やパス精度の高さが称賛される一方で、個人技で局面を打開する突破力やゴールへの貪欲さが失われつつあるという危機感を、大久保は誰よりも強く抱いている。
協会側も彼の経験値を高く評価しており、代表OBとしての知見を体系化したストライカー専用クリニックの全国展開など、具体的な連携が急ピッチで進んでいる。育成システムそのものに新しい血を注ぎ込む動きが本格化している。