茶トラ白の健康寿命を全うさせるためには、オス特有の身体構造とライフステージごとの疾患リスクを正しく理解しておく必要があります。
最も警戒すべきは、猫下部尿路疾患(FLUTD)および特発性膀胱炎・尿道閉塞です。オスの尿道はメスに比べて細く長く、ペニス先端部でカーブを描いているため、膀胱内に生じたストルバイトやシュウ酸カルシウムの結晶、炎症性の分泌物が詰まりやすい構造になっています。尿道閉塞を起こすと急性腎後性腎不全に陥り、発症後24〜48時間で命に関わる救急事態となります。「トイレに何度も行くのに尿が出ていない」「排尿時に鳴き声をあげる」「しきりに陰部を舐める」といった兆候には即座の受診が求められます。
また、シニア期(7歳以降)には全猫種共通の課題である慢性腎臓病のリスクが高まります。水分摂取量を確保するために、給水器を複数箇所に設置する、ウェットフードを日常的に取り入れる、最新の尿路健康維持サポート食を導入するなどの日常的な予防策が極めて重要です。