彼を語るうえで、盟友ティム・バートンの存在を抜きにすることはできない。1990年の傑作『シザーハンズ』から始まった二人の共犯関係は、単なる監督と俳優の共同作業を超え、映画史に燦然と輝く独自の美学を打ち立ててきた。
バートンが創り出す歪で美しい世界観の中でこそ、彼の特異な演技スタイルは最も美しく開花する。社会からはみ出した異形のもの、孤独を抱える奇人たちの内面を繊細に演じ分ける才能は、バートン作品の根底に流れる詩情そのものだ。
近年、バートンが手がけるダーク・ファンタジーの新潮流において、再び二人がタッグを組むプロジェクトの水面下での進行が噂されている。CGに依存しすぎた昨今の娯楽大作に対するカウンターとして、ゴシックで手触り感のある怪奇とロマンスの復活を望む声は根強い。