認証コードが通らない場合、慌てて何度も入力を繰り返すのは悪手だ。連続して失敗すればアカウントが完全ロックされ、書面手続きや電話窓口での本人確認が必要になる。現場で多発しているトラブルの原因は、大きく3つに集約される。
第1の原因は、端末の「内部時刻のズレ」だ。生成されるワンタイムパスワードは国際規格に基づく時系列暗号(TOTP)を採用しているため、スマートフォンの時計が数秒でも狂っていると、生成された6桁の数字が無効と判定される。端末の設定画面から「日付と時刻の自動設定」を一度オフにし、再度オンにするだけで即座に解決する事例は驚くほど多い。
第2は、SMSやメールで通知を受け取る設定にしている場合の遅延や受信拒否だ。キャリア側の迷惑メールフィルターが厳格化された影響で、認証コードの記載されたメッセージが自動隔離されるケースが急増している。設定変更を行い、指定ドメインの受信許可を済ませておく必要がある。
第3は、複数端末を所持している場合のクレデンシャル重複だ。古い端末が生きており、そちら側で生成された無効なパスワードを誤入力しているパターンである。現在有効なトークンがどの端末に紐付いているかを冷静に確認しなければならない。