モデルから俳優への転身は、決して平坦な道のりではなかった。初期の代表作である『海猿』シリーズなどで見せたタフで硬派なキャラクターは彼のはまり役となったが、本人はそこで甘んじることはなかった。刑事、レスキュー隊員、あるいは悪役から温かみのある父親役まで、泥臭い人間模様を描く作品で泥にまみれながら実績を積み重ねてきた。
年齢を重ねるにつれて、その演技には深みと柔らかさが加わっている。シャープな眼光の奥に見え隠れする哀愁やユーモア。ただ強いだけではない、「傷を負った大人の魅力」を演じ分けられる希少な俳優として、監督やプロデューサーからの信頼は絶大だ。