志磨遼平の表現欲求は音楽のフレームだけに収まらない。役者としての彼もまた、観る者に強烈な爪痕を残す。古屋兎丸のカルト的コミックを実写化した映画『ライチ☆光クラブ』では、怪しくも美しいキャラクターを怪演し、その唯一無二のビジュアルと存在感で映画ファンの度肝を抜いた。
さらに、ジョージ朝倉原作の映画『溺れるナイフ』でも、物語の重要なピースとなる人物を味わい深く演じ切っている。狂気と静寂、繊細さと凶暴さ。彼がスクリーンで発揮する演技は、役づくりを超えた彼自身の魂の輪郭そのものを投影しているかのようだ。