作中で読者と作中キャラクターたちの度肝を抜いたのが、高校1年の夏休み明けに訪れた「たまこの激やせ事件」です。広大な実家の農作業を手伝い、過酷な労働と夏の暑さでエネルギーを消費し尽くした結果、いつもの丸い体型から一変。誰もが振り返るほどの正統派美少女となって登校してきました。
パッチリとした大きな瞳にスッと通った鼻筋、完璧なプロポーションを誇るその姿は、主人公の八軒勇吾たち同級生が誰一人として本人だと認識できないほどの変貌ぶりでした。読者の間でも「稲田多摩子、実は作中ナンバーワンの美少女なのでは」「ギャップが凄すぎてかわいい」と大反響を巻き起こしました。
しかし、たまこ本人の反応は極めて現実的でした。「トラクターの振動が骨に響く」「作業用の肉クッションがないと効率が落ちる」とあっさり言い放ち、高カロリー食を大量摂取してわずか数日で元の体型へと逆戻り。容姿の美しさよりも「農業従事者としての実用性」を最優先する姿勢こそが、彼女が愛される最大の理由です。