現在、受験生や保護者が最も警戒すべきリスクは、単なる世間体や難易度ではなく、大学全入時代に伴う私立大学の倒産・募集停止リスクです。日本私立学校振興・共済事業団の調査によると、私立大学の過半数が収容定員割れに陥っており、慢性的な赤字経営が表面化しています。
近年では、地方の私立大学や短期大学が学生募集の停止に踏み切り、近隣の公立大学へ経営移管(公立化)されたり、完全に閉校・撤退を余儀なくされたりする事例が相次いでいます。在学中や卒業後に「母校が消滅する」という事態は、決して絵空事ではなく現実的な危機となっています。
【経営危険度を見極めるチェックポイント】
大学選びの際は、偏差値だけでなく「過去3年間の定員充足率の推移」「収支差額比率などの財務公開情報」「系列校の有無や経営母体の健全性」を精査することが不可欠です。入試倍率が極端に低く、定員充足率が50%を割り込んでいるような大学への進学は、経営破綻による教育環境の悪化という直接的なリスクを伴います。