『仮面ライダー555』を語る上で、乾巧役を演じた半田健人との関係性に触れないわけにはいかない。十代の多感な時期を共に駆け抜けた二人の空気感は、年月が経っても一切ブレることがない。
現場での二人は、言葉を交わさずとも互いの呼吸を読み合う。20年の歳月を経てスクリーンに投影された二人の距離感は、作り物ではない本物の時間経過が生み出した芸術そのものだった。半田が放つどこか不器用な優しさに、芳賀が真っ向から感情をぶつける。その掛け合いの鋭さは、2000年代の熱狂をただ懐かしむだけのものではなく、現在の二人が到達した表現の極致を見せつけるものだった。