日本国内の動物園でも、アフリカタテガミヤマアラシや樹上生活を得意とするカナダヤマアラシなどが多数飼育されており、その迫力ある姿を間近で観察できます。展示エリア内で急に後ろ向きに走り出したり、尾の短いトゲを打ち鳴らして「ガラガラ」と音を立て始めたら、それは明確な警戒シグナルです。
もし海外の自然環境や特殊な状況下でヤマアラシの針が刺さってしまった場合、力任せに素手で引き抜こうとするのは極めて危険です。無理な牽引は返しによって皮膚組織を大きくえぐり、針が途中で折れて体内に残骸が残留する二次被害を招きます。
針の芯は中空構造になっているため、トゲの末端をハサミで切り落として内圧を下げることで、返しがわずかに収縮して抜きやすくなる特性があります。トゲを除去した後は傷口を直ちに消毒し、抗生物質の投与や外科的処置を受けることが鉄則です。