カメラの前の圧倒的なオーラから一転、プライベートにおける彼女は驚くほど物静かで、思慮深い。取材陣が目撃した素顔は、休日返上で名画座に通い詰め、ノートにびっしりと演技のメモを書き留める一人の探求者の姿だった。
彼女の感性を初期から支え、表現の土台を築き上げたのがソニー・ミュージックエンタテインメントとの強固な信頼関係だ。音楽やアートに対する深い造詣、リズム感を生かした台詞回し、感情を身体全体で奏でるような身体表現は、この場所で育まれた。単なる「演者」にとどまらず、作品全体のグルーヴを理解する稀有なアーティストとしての土台が、いま花音の表現すべてに血肉として息づいている。