若い頃からその才能は群を抜いていた。しかし、プロの壁は想像以上に高く、分厚かった。出場機会を求めて挑んだ育成型期限付き移籍の現場は、決して華やかな場所ばかりではない。相手の激しいボディコンタクト、フィジカル勝負が中心となる激戦区で、彼は自らの弱点と真っ向から向き合うこととなった。
「以前はボールを受けてからのひらめきだけに頼っていた部分があった」。周囲がそう語るように、今の彼は守備時の強度やオフ・ザ・ボールの動きが劇的に向上している。守備に奔走しつつ、ボールを奪った瞬間に最前線へ駆け上がる圧倒的な運動量。華やかさの裏に隠された愚直な努力こそが、2026年の彼を支える最大の武器だ。