カールはなぜ消えた?東日本撤退の真相と西日本限定で今買える場所

カールはなぜ消えた?東日本撤退の真相と西日本限定で今買える場所

カールはなぜ消えた?東日本撤退の真相と西日本限定で今買える場所についての疑問解決ガイドをお届けします。

東日本から撤退した一方で、「なぜ西日本だけは残されたのか」という点には、明確な地域特性と生産インフラの事情があります。報道発表や当時の取材記録によると、全国販売を行っていた時代から、カールの売上構成比は西日本エリアが圧倒的に高い割合を占めていました。

特に「カール うすあじ」は、昆布や鰹節の出汁文化が根付く関西・中四国エリアで絶大な支持を集めており、東日本に比べて西日本の家庭では常備菓子の定番として根強く定着していました。東日本で主流だった濃厚な「チーズあじ」に対して、西日本では「うすあじ」が売上を牽引していたという地域ごとの消費パターンの違いが、撤退エリアの境界線を決定づけました。

もう一つの決定打は生産工場です。カールを製造していた全国5つの工場のうち、最新の設備を有し、生産効率を最大化できたのが愛媛県松山市にある四国明治 松山工場でした。拠点を松山工場1箇所に集約した場合、愛媛から陸送する距離が長くなる東日本(首都圏・東北・北海道など)へ製品を配送すると、トラック輸送の運賃だけで採算が完全に崩壊してしまいます。

スナック菓子は袋の中に窒素ガスを充填するため、容積の割に極めて軽く、トラック1台あたりの積載可能重量を大きく下回ったまま荷台が一杯になります。物流業界でいう「容積勝ち」の荷物であり、近年の燃料費やドライバー不足による運賃上昇局面において、松山から東京へカールを運ぶことは経済合理性を著しく欠いていました。そのため、松山工場から無理なく配送網を維持できる「滋賀・京都・奈良・和歌山以西」の西日本エリアに限定して供給を継続する決断が下されたのです。

山崎 陸
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山崎 陸

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