近年、履き替えの手間や保管場所の問題を解決する手段として「オールシーズンタイヤ」が脚光を浴びている。
非降雪地域での軽い浅雪程度であれば、十分に走破できる性能を備えているのは事実だ。春から秋にかけてのドライ・ウェット路面でも夏タイヤに近いフィーリングを発揮するため、年間走行距離が短く、都市部を中心に走行するユーザーにとっては極めて合理的な選択肢と言える。
しかし、ミラーバーンと呼ばれる滑らかな凍結路面や、傾斜のある雪道における制動性能では、依然としてスタッドレスタイヤに及ばない。オールシーズンは万能の万能薬ではなく、「厳しい氷雪路を走らない」という条件付きのソリューションであることを認識しておく必要がある。