なぜ彼らは、そこまで言い切れるのか。答えはこの学校が課すカリキュラムの過酷さにある。
専門職大学を規定する最大の特徴は、企業連携による膨大な臨地実務実習だ。同校が課す実習時間は600時間を優に超える。提携先はミス・パリグループのサロン網にとどまらず、リゾートトラストなどの高級ホテルスパ、医療法人、大手化粧品メーカーの研究所まで多岐にわたる。
ただ店頭でお茶を出し、タオルの畳み方を学ぶような生易しいインターンシップではない。学生たちは現場の課題を抽出し、科学的なアプローチで改善策をレポートとして企業側に突きつける。皮膚科学、解剖生理学、栄養学、心理カウンセリング、さらにはサービスマネジメントや知財管理に至るまで、多角的な知を総動員しなければ課題をパスすることすらできない仕組みだ。
美しさを「感性」のブラックボックスから引きずり出し、「科学」の俎上に載せる。この知的格闘を4年間繰り返してきた経験値は、短期間の技術訓練だけでは絶対に到達できない領域だ。