千葉・幕張メッセ国際展示場(9〜11ホール)を貸し切り、3日間にわたって昼夜計5公演を開催するという前代未聞の計画が暗転したのは、本番を直前に控えた11月下旬のことでした。公式ウェブサイトおよび公式SNS上に突如として掲載されたのは、「諸般の事情により、全公演を中止とさせていただきます」という簡素な文書でした。
発表された公式発表の経緯を振り返ると、開催わずか半月前という極めて異例のタイミングでありながら、詳細な背景についての説明は一切なされず、公式発表資料に記された文言は「主催者都合によるもの」という極めて形式的な理由のみでした。直前までタイムテーブルの公開や追加グッズの告知を行っていたファンにとっては寝耳に水であり、幕張メッセに向かう準備を進めていた遠征組の間には凄まじい衝撃が走りました。
何より波紋を広げたのは、発表されていた出演アーティスト一覧の圧倒的な豪華さです。ロック、ヒップホップ、J-POPの第一線で活躍するメジャーアーティストをはじめ、世界的人気を誇るK-POPグループ、さらにシーンの最前線を走るバーチャルシンガーやVTuberまでが名を連ねていました。カルチャーの壁を越えた夢の共演が約束されていたからこそ、説明責任を放棄したかのような唐突な全公演中止は、単なる一公演の延期を超えた社会的な騒動へと発展していきました。