大手芸能事務所スターダストプロモーションに所属し、早くからその大器の片鱗を見せていた高梨臨。彼女の名を広く全国区にした作品といえば、テレビ朝日系列で放送された『侍戦隊シンケンジャー』だ。白石茉子(シンケンピンク)役として見せた力強くも凛とした演技は、子どもたちだけでなく大人の視聴者をも魅了した。
特撮アクションで鍛え上げられた度胸と表現の土台は、その後のキャリアにおいて大きな糧となる。世界的巨匠アッバス・キアロスタミ監督の映画『ライク・サムワン・イン・ラブ』への主演抜擢は、まさにその実力が結実した瞬間だった。カンヌ国際映画祭のレッドカーペットを踏んだ経験は、日本のテレビドラマという枠組みにとらわれない柔軟で国際的な演技アプローチを確立させる契機となった。