鳥取西高校が県内外から名門と称される最大の理由は、地方都市の公立高校でありながら毎年安定して叩き出す高い大学進学実績にあります。
直近の進路状況を振り返ると、東京大学・京都大学をはじめとする旧帝国大学(北海道大・東北大・名古屋大・大阪大・九州大)への合格者数は学年全体の10〜15%前後に達します。とりわけ注目に値するのが鳥取大学医学部医学科を含む国公立大医学部合格者数です。毎年、現役・浪人を合わせて15名前後が過酷な医学科の門を突破しており、地方医療を担う人材供給源としても中核的な役割を果たしています。
一方で、学校全体の進学データをつぶさに精査すると、校内における二極化の傾向も見え隠れします。
東大・京大や国公立大医学部、難関私立大(早稲田・慶應義塾)へ進む最上位層が存在する一方で、学年の中位層は広島大学・岡山大学・金沢大学などの地方拠点国立大学や地元・鳥取大学へ堅実に進学。下位層になると国公立大学への現役進学を断念し、浪人を選択するか中堅私立大学へとシフトする傾向が顕著です。名門校に入学したという事実だけで難関大への切符が保証されるわけではなく、入学後の継続的な学習強度が進路先を容赦なく分断している現実が見て取れます。