都内の市民ホールで開催されたダンススクールの発表会。スポットライトが照らし出したのは、引き締まったウエストを覗かせるショート丈のトップスにルーズなボトムスを合わせた彼女の姿だった。激しいビートに合わせて繰り出されるキレのあるアイソレーションとステップ。観客席からはどよめきと歓声が上がった。
『週刊文春』や『週刊新潮』などの週刊誌が相次いで報じたことで、このプライベートなステージは一気に全国区のニュースへと発展した。だが、現場に居合わせた関係者は過剰な演出をきっぱりと否定する。
「あの衣装は佳子さまが特別に選んだものではありません。所属していたダンスチーム全員で統一された規定のコスチュームでした。本格的なヒップホップダンスでは標準的なスタイルであり、メンバー全員が同じ意識で舞台に立っていたのです」
特別扱いを何よりも嫌い、他の生徒たちと同じように汗を流し、同じようにフォーメーションの練習を重ねる。あの衣装は皇族としてのスタンドプレーではなく、チームの一員としての一体感を貫いた結果に過ぎなかった。