Q1:反実仮想と「単なる仮定」との違いは何ですか?
A1:決定的な違いは「事実がすでに確定しているかどうか」です。「明日の天気が晴れなら散歩に行こう」は未来の不確定な事象に対する単なる順接の仮定です。一方、すでに雨が土砂降りに降っているのを見て「もし今晴れていたら散歩に出かけたのに」と、現実と逆の前提を置くものが反実仮想です。
Q2:古文で「まし」が出てきたら、すべて反実仮想と訳してよいですか?
A2:すべてを反実仮想と訳してはいけません。助動詞「まし」には反実仮想のほかに「ためらいの意志(〜しようかしら)」「希望(〜であればよいのに)」が存在します。「せば〜まし」「ましかば〜まし」のように未然形+ばの条件節がある場合は反実仮想ですが、疑問詞とセットの場合や単独で使われる場合は別の意味を疑う必要があります。
Q3:ビジネスやマーケティングで「反実仮想」が重要視されるのはなぜですか?
A3:施策の「真の費用対効果」を測定するために不可欠だからです。「キャンペーンを実施して売上が10%伸びた」としても、「キャンペーンをしなくても自然に10%伸びていた(反実仮想)」のであれば、その施策の純粋な効果はゼロです。観測できない反実仮想を統計モデルで推定することで、無駄な投資を防ぎ、最適な施策配分が可能になります。