一般入試と並び、近年極めて注目を集めているのが横国建築総合型選抜です。建築への情熱と独自の感性を持つ受験生を対象としたこの入試は、通称建築学科ポートフォリオ入試として知られ、全国の建築志望者が腕を競い合う登竜門となっています。
第1次選抜では出願書類やこれまでの活動実績をまとめたポートフォリオの提出が求められ、第2次選抜では空間表現や造形能力を試す実技試験、自己アピール面接が課されます。一般的な推薦入試のように「評定平均が高ければ有利」という単純なものではありません。提出されたポートフォリオの1枚1枚から、「なぜ自分は建築を志すのか」「都市空間のどのような課題に関心を持ち、どう表現してきたのか」という主体的な問題意識の解像度が容赦なく審査されます。
指導塾や合格者の証言を総合すると、高校在学中に自ら街を歩いてフィールドワークを行ったり、スケッチや立体造形、グラフィックツールを用いた空間提案を地道に蓄積してきた受験生が高く評価される傾向にあります。一般入試のペーパーテスト対策と並行してこれらを仕上げる負担は小さくありませんが、自己の作家性を早期に確立できる受験生にとっては、唯一無二の挑戦ルートです。