時を経て、シリーズは新たな展開を見せた。室井慎次の生き様を描いた最新作は、かつてのファンを熱狂させると同時に、ある種の喪失感をももたらした。スクリーンに映し出される過去の映像や、かつての仲間たちの名前に、多くの人が「すみれは今、どうしているのだろうか」と思いを馳せた。
劇中で直接的な登場はなかったものの、彼女の存在は作品の底流に確かに流れていた。それは、かつて湾岸署という混沌とした現場で共に戦った者たちだけが持つ、見えない絆の証明でもあった。姿を見せないからこそ、逆に彼女のキャラクターが持つ重みが際立つという、皮肉にも美しい現象が起きていたのだ。