7人制ラグビーを理解するうえで最初に押さえるべきは、「15人制と全く同じ広さ(長さ100m×幅70m)のフィールド」でプレーするという事実です。人数が半分以下であるため、グラウンド上の人口密度が圧倒的に低く、1対1の抜き合いや広大なオープンスペースを使ったダイナミックな展開が日常茶飯事となります。
試合時間は前後半各7分の合計14分(主要大会の決勝戦などでは前後半10分ハーフの計20分の場合あり)。ハーフタイムはわずか1〜2分間です。「たった14分」と思われがちですが、選手は1分間に約120〜140mという驚異的な移動距離を記録し、その大半が高強度のスプリントと激しいコンタクトで占められます。心拍数は試合中ほぼ最大値(180〜190bpm以上)を維持するため、肉体的負荷は球技スポーツの中でも最高峰に位置づけられています。
さらに、ルール面でも15人制とは明確な差異が設けられています。主な特徴は以下の通りです。
- キックオフの権利:得点したチームが自陣中央から相手陣へキックオフを行う(15人制とは逆で、失点した側に即座の攻撃権を与えて試合展開をスピーディーにする仕組み)。
- コンバージョンキック:トライ後のキックはすべてドロップキックで行い、トライ後30秒以内に蹴らなければならない。
- スクラム・ラインアウト:スクラムは各チームFW3名同士で組む。ラインアウトは通常2〜3名で競う。
- シンビン(一時退場):イエローカードを受けた選手は2分間の退場。14分間のうちの2分間、かつ1人欠けて6人になる影響は極めて甚大で、失点リスクが跳ね上がる。