飲食店や風俗店から毎月現金を集める――そんな古典的な光景は、もはや過去の遺物だ。現在の取り締まりは容赦がない。店側が金を支払っただけでも「便宜供与」として公表され、社会的に抹殺されるからだ。そのため、彼らは合法的なビジネスの仮面を被る必要に迫られた。
彼らが経営に関与する「フロント企業」の業種は多岐にわたる。解体工事、産業廃棄物処理、人材派遣、さらにはITインフラの保守管理まで。一見すると、どこにでもある中小企業だ。しかし、その資金流や意思決定の背後には、見えない糸が張り巡らされている。表向きは真面目に働き、税金を納める。それが現代の「シノギ」の第一歩なのだ。