2026年、なぜ日本人旅行者はボスポラス海峡を目指すのか――欧州の物価高をすり抜け、ユーラシアの風を追う旅人たちの肖像

2026年、なぜ日本人旅行者はボスポラス海峡を目指すのか――欧州の物価高をすり抜け、ユーラシアの風を追う旅人たちの肖像

2026年、なぜ日本人旅行者はボスポラス海峡を目指すのか――欧州の物価高をすり抜け、ユーラシアの風を追う旅人たちの肖像にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

この街でいま起きているのは、単なる物価差を利用した観光ではない。アジア側のカルチャー拠点として若者が集まるカドキョイ地区のレコードバーに足を踏み入れると、耳を疑うような光景に出くわす。

薄暗い店内に響き渡るオリエンタルなシンセサイザーの音色。地元のDJがターンテーブルに乗せているのは、70年代から80年代の日本のシティポップと、トルコ固有のアナトリアン・ロックをマッシュアップしたトラックだ。現地の若者たちがビールグラス片手に身体を揺らし、日本からやってきた旅人と肩を並べてグラスを合わせる。

ちあき哲也が紡ぎ、後藤次利が流麗なベースラインを与えたあのメロディは、AIによる自動翻訳とグローバルな音楽ストリーミングを介して、現地のZ世代にも「日本のレトロフューチャー」として浸透している。記号としてのオリエンタリズムを歌った昭和のヒット曲が、半世紀越しに現地のサブカルチャーと生身の交信を果たしている現場がそこにある。

鈴木 陽菜
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鈴木 陽菜

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