かつて創業者の矢野博丈氏が築いたダイソーの原点は「安さへの驚き」であった。しかし現代の100円ショップ業界は、単なる安売りを超えて、生活の質を直接引き上げる高品質なプロダクトを生み出す場へと変貌を遂げた。スマートフォンの高級化が進むにつれ、モバイルアクセサリー業界における商品開発の熱量は一気に高まり、その波が格安市場にも波及している。
以前のチープなプラスチック製ガジェットアクセサリーというイメージは完全に過去のものとなった。肌触りの良い医療用グレードに近いシリコン素材や、高密度に編み込まれたナイロンコードなど、千円以上するサードパーティ製品と比べても引けを取らない質感を実現。ユーザーの声に応えて細かな仕様変更を繰り返す圧倒的な商品改定のスピードが、この躍進を支えている。