最終回において視聴者の涙腺を最も激しく揺さぶったのが、息子テヤンとの再会と、チェ・ガンウクの悲劇的な最後です。幼くして奪われ、生死すら偽装されていたヨナの実子テヤン(ジュニョク)は、イギリスへの養子縁組の危機を乗り越え、ついに母であるヨナの胸へと帰ってきます。母子が抱き合い涙を流すシーンは、100話以上に及ぶ苦難が報われた瞬間として語り継がれています。
しかし、その幸福の裏で払われた代償はあまりにも甚大でした。ヨナを陰ながら支え、命懸けで守り抜いてきたガンウクは、ユラたちの逃亡劇や混乱の渦中で致命傷を負い、帰らぬ人となってしまいます。ヨナに対して「君に出会えて幸せだった」と言い残し息を引き取るガンウクの献身は、単なる勧善懲悪にとどまらない深い余韻と切なさを作品にもたらしました。