市場の高騰に伴い、悪質な模倣品や銘の偽造品が流通するリスクも高まっている。コレクションの資産価値を守り、真の価値ある一頭を手中に収めるためには、確かな真贋の見極めが不可欠だ。北海道伝統工芸品産業振興協議会などの関係機関や専門家は、単なる見た目の類似性に騙されないよう警鐘を鳴らしている。
鑑識のポイントとして第一に挙がるのは、底面や胴体に刻まれた「銘(サイン)」の彫り込みだ。柴崎重行や藤戸竹喜といった巨匠の銘は、鑿(のみ)の切れ味や筆圧に相当する力加減に独特の癖が存在する。第二に、使用されている木材の経年変化と木目の活かし方である。樹齢数百年の槐(えんじゅ)やイチイ(アララギ)などの高級材は、歳月とともに深みのある光沢を放つ。保証書の有無はもちろん、信頼できる古美術商や大手オークションハウスの鑑定を通すことが、失敗しないコレクターへの第一歩となるだろう。 (出典: 木彫り の 熊 高級(Yahoo!ニュース))