SNSや専門コミュニティ、口コミサイトに集まる生の声を取材・検証すると、来園者の多くが一般的な観光庭園とは全く異なる刺激を受けていることが分かります。
「トリカブトとニリンソウの葉の違い、チョウセンアサガオの危険性を現地で生で見られた。図鑑の100倍頭に入る」
「無料でこれほどの管理がされていることに驚いた。解説板の生薬名や薬効成分の記載が本格的で、薬学系・看護系の学生にはたまらない環境」
一方で、「派手なカフェや土産物屋はない」「芝生でレジャーシートを広げて遊ぶ場所ではない」という声もあります。ここはあくまで研究・啓発施設であり、アミューズメント施設ではないという前提を理解して訪れることが重要です。
標準的な見学の所要時間は、全体を軽快に散策するなら約45分〜1時間。植物の解説札や成分名を細かく読み込み、温室や資料館までじっくり観察する場合は約1時間30分〜2時間を見込んでおくと満足度の高い滞在になります。
知られざる見どころの一つが温室です。温室内では、南米の先住民が毒矢に塗ったとされるクラーレの原料植物や、チョコレートの原料となるカカオ、バニラ、衣料に用いられるパパイアなど、熱帯性薬用植物が多数栽培されています。さらに隣接する「薬事資料館」では、生薬の標本展示や麻薬・危険ドラッグの実態を暴くパネル展示が行われており、室内展示だけでも一見の価値があります。