館内を進むと、水産資源や海洋環境のメカニズムを解き明かすための膨大なコレクションが整然と並んでいる。国立大学法人東京海洋大学が長年にわたり蓄積してきた貴重な学術資産だ。
色鮮やかな魚類の剥製から、深海生物のホルマリン漬け標本、さらには微小なプランクトンの生態模型まで、展示の幅は驚くほど広い。単に珍しい生物を並べるのではなく、「環境と生態系」「人間と海洋資源の関わり」という海洋生物学の視点から体系化されているため、知的な発見が途切れることがない。
例えば、過酷な深海で生き抜くための発光器の仕組みや、絶滅危惧種の保護に関する最新データなど、一枚の解説パネルの背後には何十年ものフィールドワークと研究の蓄積が凝縮されている。