「授業料がタダになるなら、私立に行かせたほうが得なのでは?」そう考える保護者が急増している。しかし、現実はそれほど単純ではない。自治体による支援金制度は確かに手厚くなったが、対象となるのはあくまで「授業料」のみだ。
私立学校には、施設維持費、制服代、指定のタブレット端末購入費、そして修学旅行の積立金など、授業料以外の「隠れたコスト」が重くのしかかる。年間で数十万円にのぼるケースも珍しくない。一方、公立学校はこれらの諸経費が極めて低く抑えられている。実質無償化の時代であっても、トータルの出費で見れば依然として公立に軍配が上がるのが現実だ。家計のライフプランを見据えた、冷静なシミュレーションが欠かせない。