溜席での観戦は、最高の臨場感と引き換えに、厳しい制約と肉体的なリスクを伴います。他のスポーツ観戦のような気軽な感覚で座ると、現場でトラブルに発展しかねません。
厳格な3大禁止事項
- 飲食・喫煙の完全禁止:マス席とは異なり、お弁当やお酒はもちろん、水やお茶の補給であっても原則禁止です(体調管理上の例外を除く)。匂いやゴミ、飲食動作が土俵の神聖さと隣席の視界を妨げるためです。
- 写真・動画撮影およびスマートフォンの使用禁止:取組中の撮影行為や通話、画面の点灯は力士の集中を削ぐため固く禁じられています。
- 応援グッズ・ハチマキ・大声での野次の禁止:横断幕を掲げる行為や過度な野次は、呼出しや審判委員から即座に注意を受けます。
150kg超が降ってくる危険性
溜席における最大のリスクは、土俵から力士や行司が転落してくる事故です。体重150kg〜200kg前後の巨漢が全速力で土俵下へ吹っ飛んでくる瞬間、観客は自力で身を守る(避ける)必要があります。
実際に、転落した力士と激突して観客が骨折などの重傷を負う事例や、救急搬送されるケースも過去に発生しています。日本相撲協会の規定上、溜席での事故や怪我に対しては応急手当等の対応は行われるものの、基本的には自己責任の原則が適用されます。そのため、6歳未満の乳幼児や自力で危険を回避できない方の溜席観戦は禁止されています。